賃貸不動産情報サイトランキングでは、インターネットを通じて個人向けマンション、アパート、戸建て賃貸住宅の各物件情報の閲覧および、問い合わせが可能な、日本国内の不動産情報サイトをノミネートしています。具体的には、下記のノミネート基準を満たすウェブサイトを調査対象としています。
総合第1位は、LIFULL HOME'S(運営会社:LIFULL)となりました。カテゴリ別では、「サイトの使いやすさ」、「便利な機能・サービス」の2カテゴリで1位を獲得し、「情報量とコンテンツ」で2位を獲得しています。
検索方法の選択肢の多さ、使い勝手のよさ、物件詳細画面の情報量に加えて、現地情報などの関連情報の充実度が高得点につながっています。
車の所要時間からの検索機能や、部屋を広くしたいなど要望や叶えたい条件から探すことができる、自分が現在住んでいる物件をもとに物件探しをスタートできるなど、他社にはないユニークな機能・サービスも充実しています。また、物件の検索結果一覧では「したい暮らし」のタグ情報から絞り込みが可能で、ユーザーに新しい探し方を提案するサービスも見受けられます。
「まちむすび」は、ライフスタイルや重視する項目に回答していくと選択した内容に合った駅を提案してくれる機能です。知らないエリアに引っ越すユーザーにとっては非常に有用なサービスとなっています。
総合第2位は、SUUMO(運営会社:リクルート)となりました。カテゴリ別では、「情報量とコンテンツ」のカテゴリで1位を獲得し、「安定性と信頼感」のカテゴリで2位を獲得しました。
検索方法が充実しており、トップページからフリーワード(駅名や市区郡、物件名)で検索ができる、路線図から探すことができることが特徴のひとつです。
物件の詳細画面では、基本情報はもちろんのことスーパーや学校、病院などの生活情報が提供されています。これらの周辺施設までの距離や徒歩分数情報を掲載して、ユーザーが物件周辺のイメージを掴みやすいように工夫が施されています。
また、コラムや読み物コンテンツが豊富に揃っており、テレワークが快適な物件についての特集コンテンツなど、ユーザーに役立つ質の高い情報を幅広く提供しています。
総合第3位は、アットホーム(運営会社:アットホーム)となりました。カテゴリ別では、「便利な機能・サービス」カテゴリで2位を獲得し、「情報量とコンテンツ」「安定性と信頼感」カテゴリで3位を獲得しています。
基本的な検索機能に加えて、「企業から探す」「間取りから探す」などユニークな探し方を備えています。また、「学校名から探す」の検索手法は、検索対象を大学に限っているサイトが多い中、全国の保育園、幼稚園、小学校、中学校、高校、大学、各種専門学校まで幅広い種別に対応しています。初めて訪れる土地勘のないエリアで物件を探しているユーザーにとって物件を探す際の手助けとなる便利な機能です。
「タウンライブラリー」は、自治体データや教育・医療・商業施設をはじめ、実際に住んでいる人たちの声などを多数掲載しており、住みたい街を探す際に非常に参考になるコンテンツです。
不動産賃貸情報サイト全体として、ウェブサイト改善の動きは活発で独自のサービスを展開する動きも増えています。上位サイトでは検索軸や条件設定の機能等は既に充実しており、最近では、人工知能による自動分析・提案機能、マッチングサービスなどに新たなサービス・機能が登場してきています。さらに、リモートワーク(テレワーク)を前提とした物件の選び方等、ユーザーにとって有用なコンテンツ・記事についても各社において拡充されています。
機能・サービスが拡充される一方で、サイトのパフォーマンス(表示速度・安定性)が各社共通の課題として見受けられます。利用者にとって表示速度は重要な関心事の一つであり、トップページだけでなく検索結果の表示や物件情報の表示など全ての画面において今までよりも速い表示速度が求められるでしょう。