IRサイト優秀企業の動向：2010年調査版

2010年4月22日

2010年版IRサイト優秀企業の動向：業種別

2010年4月14日に発表した「Gomez IRサイトランキング2010」のノミネート企業は788社となり、2009年調査時から48社増えた。その業種別の分布は、以下のとおりである。

業種別で見ると、建設業、食料品、情報・通信業、小売業、銀行業、サービス業の各業界でノミネート企業の増加が目立っている。

その中で、総合得点6.00点以上を達成する「IRサイト優秀企業2010」は129社となり、前回2009年調査より19社の増加となった。この業種別の分布は、以下のとおりである。

卸売業、不動産業の3社増を筆頭に、ガラス・土石製品ほか5業種が2社増と、幅広い業種で優秀サイトが増加した。なお、2010年調査で新たに（または改めて）優秀企業として選出された企業が27社、逆に、選定から漏れた企業が8社となっている。

2010年版IRサイト優秀企業の動向：市場別

次に、市場別のノミネート状況を見てみよう。東証1部のみならず、新興企業、とくにジャスダック（16社増）とマザーズ（9社増）上場企業の新規ノミネート社数が大きく伸びていることがわかる。

IRサイト優秀企業の変化を見てみると、東証1部の16社増加に次いで、ジャスダック上場の優秀企業が3社増の5社となった（下記表）。新興市場上場企業においても、IRサイトの改善傾向が顕著に現れた結果となっている。

平均スコアの推移

最後に、カテゴリごとの全体平均スコアを見てみよう。

平均的なスコアは全体的に堅調な伸びとなっている。「ウェブサイトの使いやすさ」に関するスコアが比較的大きく伸びていて、今回もウェブサイトのリニューアルによるユーザビリティ改善の効果が見て取れる。また、スコアの伸びは鈍化してきているものの、「経営組織・戦略情報の充実度」「きめこまかな情報開示」も改善傾向が続いている。