ゴメス・コンサルティング株式会社

2011年2月28日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「スマートフォン・サイトパフォーマンス調査結果」の発表について

Webサイトの評価・アドバイス・構築サービスを提供するゴメス・コンサルティング株式会社(東京都港区 代表取締役:森澤 正人、以下「ゴメス」)は本日、「スマートフォン・サイトパフォーマンス調査結果」を発表しましたのでお知らせします。

【調査目的】

昨年よりスマートフォンの普及は目覚しく、2011年度のスマートフォン出荷台数は1,545万台、2015年度には2,410万台と拡大傾向が続くと予測(※1)されておりますが、スマートフォン利用者の58%はPC用Webサイトと同様のサイトパフォーマンス(※2)をスマートフォンサイトに求めており、表示速度が3秒を超えるとそのページからの離脱率は12%、10秒を超えると20%に増加するとされております。(※3)。
今回の調査では、ゴメスが各業界から独自に選出した50サイトについて、スマートフォンで利用した場合のサイトパフォーマンスを専用の測定ツール「Keynote」を用いて測定し、その現状を調査いたしました。

【調査結果】

(表示速度上位10サイト)

順位 サイト 表示速度(秒) 稼働率(%)
1 Amazon.co.jp 5.717 92.22
2 at home web 6.099 95.18
3 カブドットコム証券 6.157 95.18
4 大和証券 6.688 92.07
5 三井住友銀行 7.504 96.10
6 みずほ銀行 9.358 94.74
7 HOME'S 9.695 92.07
8 Yahoo!ショッピング 10.015 95.12
9 マネックス証券 10.499 93.33
10 ジャパンネット銀行 11.067 89.61

※その他の全結果はお問い合わせください。

(表示速度-稼働率散布図:業界別)

(表示速度-稼働率散布図:スマートフォン対応状況別)

今回の調査結果からは、スマートフォンに最適化されたサイトを構築するためには、オブジェクト数やファイルサイズを抑える必要があり、そのためにはスマートフォンの利用のされ方、性能・特徴に適した機能・コンテンツに絞り込んで構築することが重要であることがわかります。
表示速度で第1位のAmazon.co.jp、第2位のat home webは、ともにスマートフォンに最適化されたサイトです。両サイトとも、機能・コンテンツが豊富なPC用Webサイトと比較してから機能・コンテンツこれらを大幅に絞り込みつつも、スマートフォンが空き時間で利用されることが多いという特性に適したコンテンツが提供されており、サイトの有用性とサイトパフォーマンスが両立しています。

【調査概要】

  • 測定対象:
    ゴメスが各業界から独自に選定を行った国内50サイト。
    スマートフォン専用サイトの存在が確認できたサイトは専用サイトのトップページ、それ以外はPC用Webサイトのトップページを測定。
  • 測定期間:
    平成23年2月17日~2月23日
  • 測定内容:
    表示速度(ページが完全に表示されるまでの時間)及び稼働率(全測定回数のうち正常に表示された回数の割合)
  • 測定方法:
    サイトパフォーマンス測定ツール「Keynote」により、iPhone3GS仮想端末・ソフトバンクモバイル3G回線を用いて、上記測定期間中60分間に1回の頻度で測定した測定値の平均値を算出。

【調査対象サイト・企業】※順不同

銀行、証券、クレジットカード、不動産情報、鉄道、通信キャリア、ショッピングモールなど主要50サイト
amazon.co.jp/American Express International,Inc/at home web(アットホーム株式会社)/au by KDDI(KDDI株式会社)/HOME'S(株式会社ネクスト)/KEIKYU WEB(京浜急行電鉄株式会社)/MasterCard(MasterCard Worldwide)/MONEYKit(ソニー銀行株式会社)/SAISON CARD(株式会社クレディセゾン)/SOTETSU(相鉄ホールディングス株式会社)/SUUMO(株式会社リクルート)/Yahoo!ショッピング(ヤフー株式会社)/オリコ(株式会社オリエントコーポレーション)/株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ/株式会社ジェーシービー/株式会社ジャパンネット銀行/株式会社新生銀行/株式会社セディナ/株式会社セブン銀行/株式会社みずほ銀行/株式会社三井住友銀行/株式会社ゆうちょ銀行/株式会社りそな銀行/カブドットコム証券株式会社/暮らしのマネーサイト(イオンクレジットサービス株式会社)/シティバンク銀行株式会社/住信SBIネット銀行株式会社/ソフトバンクモバイル株式会社/大和証券株式会社/東京都交通局/日興コーディアル証券株式会社/野村證券株式会社/東日本旅客鉄道株式会社/松井証券株式会社/マネックス証券株式会社/ユーシーカード株式会社/楽天市場(楽天株式会社)/楽天銀行株式会社/楽天証券株式会社/株式会社SBI証券/株式会社三菱東京UFJ銀行/京王電鉄株式会社/京成電鉄株式会社/三井住友VISAカード(三井住友カード株式会社)/三菱UFJニコス株式会社/小田急電鉄株式会社/西武鉄道株式会社/東京メトロ(東京地下鉄株式会社)/東京急行電鉄株式会社/東武鉄道株式会社

(※1)株式会社MM総研2010年12月18日発表「スマートフォンの市場規模の推移・予測

(※2)サイトパフォーマンスとは、Webサイトにアクセスしてから完全に表示されるまでの「表示速度」、Webサイトに障害等が発生せずに動作する「稼働率」、表示速度と稼働率が時間・地域等に拠らずに安定している「一貫性」の3要素で構成されます。

(※3)Compuware Corporation.調べ

【ゴメスのスマートフォン用サイトパフォーマンス測定・改善サービス】

ゴメスでは、サイトパフォーマンス測定ツール「Keynote」を用いて実回線(NTTドコモ及びソフトバンクモバイル)による測定を継続的に行い、様々な端末別(例:iPhone3G・iPhone3GS・iPhone4・Xperia・GalaxyS・GalaxyTab他/新機種も随時追加予定)のパフォーマンス状況をシミュレートいたします。また、パフォーマンス劣化の原因を特定することにより、パフォーマンス改善施策のご提示や、スマートフォンサイト設計・構築サービスもご提供いたします。

【ゴメス・コンサルティングについて】(https://www.gomez.co.jp/)

Webサイトの評価・アドバイス・構築サービスを提供するゴメスは、Eコマースサイトをユーザー視点で比較評価した「ゴメスEコマースランキング」の公表のほか、そのノウハウを活かしてWebサイト戦略提案から構築までをトータルサポートします。サイトパフォーマンス評価測定サービス「Keynote」により、客観的・継続的なパフォーマンス監視と、サイト表示速度改善コンサルティングもご提供しています。

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