ゴメス・コンサルティング株式会社

2008年8月28日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「2008年8月 大学サイトランキング」の発表について

ゴメス・コンサルティング株式会社(以下、ゴメス)は本日、全国の国公私立大学が開設しているウェブサイトの充実度を評価した「2008年8月 大学サイトランキング」をゴメスのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)上で発表いたしました。

使いやすく見やすいウェブサイトへのニーズは商業サイトだけでなく、大学サイトのような情報サイトにも求められており、ユーザビリティに配慮した大学サイトが増えています。また、大学全入時代と言われる中、多くの大学が入学志願者へのアプローチ手段としてウェブサイトを積極的に活用しています。
本ランキングは、主に入学志願者、入学志願者の保護者、一般の方をユーザーとして想定し、これらユーザーの視点から、大学の魅力を感じ、知ることができる優れたウェブサイトを展開している大学について紹介することを目的としています。また、ランキンキング情報により、大学の魅力を伝えるために積極的にウェブサイトを活用されている大学関係者の方々に対して、現在の位置付けを確認するためのベンチマークを提供できるものとゴメスは考えております。

【総合順位】

総合順位における上位20大学は、以下のとおりです。なお、第21位から第50位までの順位は、ゴメスのウェブサイトをご覧下さい。

順位 得点 大学名 前回
1位 8.39 中部大学 7位
2位 8.33 広島経済大学 2位
3位 8.12 同志社大学 3位
4位 8.10 中央大学 1位
5位 8.00 明治大学 5位
6位 7.94 立命館大学 8位
7位 7.83 京都女子大学 4位
8位 7.81 福岡工業大学 116位
9位 7.70 国士舘大学 131位
10位 7.69 椙山女学園大学 -
11位 7.67 立教大学 36位
12位 7.55 神戸女学院大学 -
13位 7.54 関西大学 66位
14位 7.52 神戸学院大学 20位
15位 7.51 広島国際大学 27位
16位 7.47 摂南大学 23位
17位 7.44 静岡県立大学 -
18位 7.40 専修大学 64位
19位 7.39 静岡理工科大学 22位
20位 7.38 大阪経済法科大学 14位

※前回は「2007年8月大学サイトランキング」(2007年8月29日発表)

【調査内容】

【ノミネート方法】

調査対象とした約700の大学について17項目からなる予備調査を行い、一定基準を満たす225大学(国公立55校、私立170校)を最終ノミネートいたしました。さらに最終ノミネート大学について、約200の評価項目で本調査を行い、上位50大学をゴメスのウェブサイトにて掲載しています。

【評価方法】

本調査では、1.「ウェブサイトの使いやすさ」、2.「情報の公開度・先進性」の2つの切り口から設定した合計約200の調査項目により当社アナリストが評価を行い、カテゴリごとに算出した得点をもとに総合順位を決定しています。

カテゴリ名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさ 大学サイトの使いやすさを総合的に評価するカテゴリです。ユーザーを迷わせないナビゲーション設計、ウェブ・アクセシビリティ、情報の探しやすさ、レイアウトの統一性などを総合的に評価しています。
情報の公開度・先進性 ユーザーにとって有益な情報を公開しているかを評価するカテゴリです。また、単に情報を公開するだけでなく、公開方法に様々な工夫を施すことで、情報に付加価値をつけようとする大学の試みを、サイトにおける「先進性」として評価しています。

【カテゴリ別順位】

カテゴリ別順位における上位10大学は、それぞれ以下のとおりです。

ウェブサイトの使いやすさ

順位 得点 大学名
1位 9.26 静岡理工科大学
2位 8.91 中部大学
3位 8.85 国際医療福祉大学
4位 8.82 東京情報大学
5位 8.76 広島経済大学
6位 8.75 東邦大学
7位 8.74 静岡県立大学
8位 8.73 九州産業大学
9位 8.57 広島国際大学
10位 8.56 明治大学

情報の公開度・先進性

順位 得点 大学名
1位 8.11 関西大学
2位 8.10 同志社大学
3位 8.01 神戸学院大学
4位 8.00 立命館大学
5位 7.90 広島経済大学
6位 7.86 中部大学
7位 7.75 京都女子大学
8位 7.71 中央大学
9位 7.66 大阪産業大学
10位 7.64 東京経済大学

【総評】

レイアウトの統一

ウェブサイト全体を通してレイアウトを統一することは、大学サイトの使いやすさを大きく左右します。以前より、大学内の機関ごとにページが運営されている場合にメニュー位置などのレイアウトがページごとに異なり、スムーズな閲覧の妨げとなっていました。今回の調査では、いくつかの大学サイトが大規模なリニューアルによるサイト全体のレイアウト統一を実現し、「ウェブサイトの使いやすさ」カテゴリでの順位を大きく上げています。

積極的な情報提供

多くの大学サイトで、入試や授業、就職に関連する情報が公開されていますが、その情報量は大学によって大きなバラつきが見られます。また、単に公開するだけでなく、見やすくグラフ化されたデータや先輩体験談などを盛り込み、情報としての価値を高めている大学サイトは高く評価されています。その他、入学志願者向けに入試に関する情報を集約したスペシャルサイトを公開する大学も目立ちました。

【上位大学の特徴】

総合第1位 中部大学

中部大学が総合ランキングで第1位を獲得しました。「ウェブサイトの使いやすさ」で第2位、「情報の公開度・先進性」で第6位と、そのバランスの良さが際立ちます。特にトップページから各コンテンツへのナビゲーション(誘導)は秀逸で、「膨大な量のコンテンツ」や、「目的の異なるメインユーザー(入学志願者や在校生など)」という多くの大学サイトが抱える課題を見事にクリアしている点が高く評価されています。

総合第2位 広島経済大学

総合ランキング第2位は前回に引き続き広島経済大学が獲得しました。「ウェブサイトの使いやすさ」で第5位、「情報の公開度・先進性」で第5位の評価を得ています。豊富な学生インタビューなど有益な情報提供だけでなく、細部まで徹底したユーザビリティへの配慮でストレスのない閲覧を実現しているのが同サイトの大きな特長です。

総合第3位 同志社大学

第3位は同志社大学が獲得しました。他大学に多く見られる「入学志願者向けサイト」がないため、統一されたレイアウト内で大学や学部、入試に関する情報を調べることが可能となっています。その他、ウェブユーザビリティへの先進的な取り組みとして音声読み上げ機能などが利用できるアシスタントツールが用意されている点も同サイトの特長です。

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