ゴメス・コンサルティング株式会社

2007年9月27日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「2007年9月 ダイレクト自動車保険サイトランキング」の発表について
-ソニー損害保険が初の総合第1位、三井ダイレクト損害保険が僅差で第2位に-

ゴメス・コンサルティング株式会社(以下、ゴメス)は本日、「2007年9月 ダイレクト自動車保険サイトランキング」をゴメスのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)上で発表いたしました。
この調査は、電話やインターネット等のダイレクトチャネルを活用して自動車保険を提供する損害保険会社6社が提供する自動車保険サイトの使いやすさや利便性を評価することを目的として行ったものです。ユーザーの視点に基づいて、「ウェブサイトの使いやすさ」、「ウェブサイトの信頼・安心感」、「情報量とコンテンツ」、「便利な機能・サービス」の4つの切り口から設定した約400の調査項目により当社アナリストが評価を行い、総合的に優れたダイレクト自動車保険サイトのランキングを決定いたしました。
「2007年9月 ダイレクト自動車保険サイトランキング」の総合ランキングは、以下のとおりとなりました。

順位 得点 会社名 前回※
1位 7.61 ソニー損害保険 3位
2位 7.50 三井ダイレクト損害保険 2位
3位 6.98 チューリッヒ保険 1位
4位 6.86 アクサ損害保険 4位
5位 6.75 アメリカンホーム保険 5位
6位 5.97 そんぽ24損害保険 6位

※前回は「2005年9月 自動車保険サイトランキング」(2005年9月26日発表)

【ランキングの総評:使い勝手だけでなく、ユーザーとのコミュニケーション機能も重要に】

自動車保険サイトは難解な専門用語が多いため、補償内容のわかりやすい説明や快適に見積りができるような工夫が必要です。従来からヘルプ機能や用語説明を活用した使いやすいウェブサイトはありましたが、リニューアルにより図などを活用した「見た目にも」わかりやすいウェブサイトも見られるようになりました。

ダイレクト・チャネルで保険契約をすることに対する不安感や、保険金支払い等による保険会社への不信感を払拭することが不可欠です。そのために、問い合わせ窓口としての機能に加え、苦情とその対応、サービスの改善状況などを定期的に発信し、コミュニケーション・ツールとしてウェブサイトを活用することで顧客との関係性を構築しようとする新たな動きが見られました。モバイルサイトによる事故への対応なども進みつつあり、ウェブやモバイルを活用したユーザーとの向き合い方も重要となりました。

金融商品取引法の施行に伴い、金融広告のあり方が問われています。自動車保険についても、補償内容の利点に加えて、保険金支払いに関する注意事項や契約上の留意点などもわかりやすくウェブサイト上で伝えていくことが、今後の課題であると考えます。

【顧客タイプ別ランキング】

  • ウェブサイトの使いやすさ

    1位 7.92 三井ダイレクト損害保険
    2位 7.86 アメリカンホーム保険
    3位 7.40 ソニー損害保険
  • ウェブサイトの信頼・安心感

    1位 7.68 ソニー損害保険
    2位 7.24 チューリッヒ保険
    3位 7.06 三井ダイレクト損害保険
  • 情報量とコンテンツ

    1位 7.57 三井ダイレクト損害保険
    2位 7.42 ソニー損害保険
    3位 6.81 アクサ損害保険
  • 便利な機能・サービス

    1位 7.98 ソニー損害保険
    2位 7.44 三井ダイレクト損害保険
    3位 7.17 チューリッヒ保険

【上位企業の特徴】

第1位 ソニー損害保険:ユーザーに「安心」を届ける意欲的な試み

全カテゴリで高評価を獲得し、「ウェブサイトの信頼・安心感」「便利な機能・サービス」で第1位を獲得したソニー損害保険が総合でも第1位となりました。見積りや補償内容説明などの基本コンテンツが充実しているだけでなく、モバイルサイトによる事故報告確認、顧客からの苦情受付とその回答やサービス改善の定期的な報告など、情報提供とコミュニケーションの双方からウェブを最大限に活用している点を評価しています。

第2位 三井ダイレクト損害保険:使いやすさに秀でた優秀サイト

「ウェブサイトの使いやすさ」と「情報量とコンテンツ」で第1位を獲得した三井ダイレクト損害保険が総合第2位となりました。情報ページから見積りページに至るまで、一貫して使いやすさが貫かれたウェブサイトのみならず、ドライバー保険(マイカーを持たな人が他人の車を運転する際の保険)などの新商品の投入やインターネット上での契約内容変更機能の強化など、優れたサイト、コンテンツ、サービスがバランスよく提供されている点を評価しています。

第3位 チューリッヒ保険:モバイルサービスと啓蒙情報コンテンツが充実

モバイルによるQRコードを用いた緊急連絡、GPS機能を活用した緊急通報サービスといった、ユビキタス時代を見据えた先進的な事故対応サービスを提供するチューリッヒ保険が総合第3位となりました。実際に起こった事故の事例と対応する保険を紹介する「事故ゼロ教室」や、身近に起こっている事件・事故のタイムリーな情報を知ることができる「事故速報」など、多彩な啓蒙情報コンテンツを提供していることも特徴的です。

【評価カテゴリの名称と評価内容】

名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさ ウェブサイトの使いやすさを評価するカテゴリです。サイトのナビゲーションや情報検索機能、操作性やアクセシビリティへの対応に加え、見積りフォームの使いやすさなど、使いやすさを総合的に評価しています。
ウェブサイトの信頼・安心感 ユーザーが安心してサイトを利用するための施策を評価するカテゴリです。問い合わせへの動線やヘルプなどのユーザーサポート、契約締結前に必要となる各種書類や重要事項の説明と参照のしやすさ、会社のディスクロージャ情報などを総合的に評価しています。
情報量とコンテンツ サイト上に掲載されているコンテンツの充実度を評価するカテゴリです。保険内容を意思決定するうえで必要となる各種補償や特約、割引の仕組みに関する情報、事故対応に関する情報、啓蒙コンテンツなどを総合的に評価しています。
便利な機能・サービス オプションとなるさまざまな機能やサービスを評価するカテゴリです。契約者に対するオンラインサービスや契約者向け優待サービス案内、モバイルによるサービスなど、より一層便利にサービスを利用するための各種機能を総合的に評価しています。

閉じる