ゴメス・コンサルティング株式会社

2007年4月3日
ゴメス・コンサルティング株式会社

「2007年3月 IRサイト総合ランキング」の発表について

ゴメス・コンサルティング株式会社(以下、ゴメス)は本日、「2007年3月 IRサイト総合ランキング」をゴメスのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)上で発表いたしました。
また、このたびのIRサイト総合ランキングの発表に伴い、調査データをまとめた専用サイト(https://www.gomez.co.jp/irranking.html)をオープンしました。専用サイトでは、IRサイトの総合ランキングに加え、業種別のランキング、上場市場別のランキングなどを見ることができます。
今回の調査範囲は国内全上場企業3,917社(2006年12月末時点)とし、743社を最終ノミネート、うち上位200社の総合ランキングを発表いたします。調査は、(1)ウェブサイトの使いやすさ、(2)企業財務・決算情報の充実度、(3)経営組織・戦略情報の充実度、(4)きめこまかな情報開示の4つの視点から行っております。2007年3月の総合順位上位企業は、以下のとおりとなりました。

【総合順位(※1)】

順位 得点 サイト名(会社名) 前回順位(※2)
1位 8.03 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 2位
2位 8.01 東芝 1位
3位 7.70 KDDI 3位
4位 7.62 カプコン 8位
5位 7.61 三菱UFJフィナンシャルグループ -
6位 7.47 ファーストリテイリング -
7位 7.42 三井物産 -
8位 7.40 東京瓦斯 10位
9位 7.35 TDK 5位
10位 7.34 ソフトバンク 6位
11位 7.31 オムロン 4位
12位 7.21 ベネッセコーポレーション -
13位 7.18 三菱商事 18位
14位 7.05 ミネベア 7位
15位 7.01 松下電器産業 9位
16位 7.00 アサヒビール 11位
17位 6.99 野村ホールディングス 13位
18位 6.98 インテリジェンス -
19位 6.96 日本板硝子 -
20位 6.92 コスモ石油 -

※1第21位から第200位までの順位は、ゴメスのウェブサイト(https://www.gomez.co.jp/)をご覧下さい。
※2前回順位は、2006年1月18日発表「2006年1月 IRサイト総合ランキング」における順位です。

【調査内容】

【ノミネート方法】

上記の調査対象企業について20項目からなる予備調査を行い、一定基準を満たす企業(743社)を最終ノミネート。さらに最終ノミネート企業について220項目で本調査を行い、上位200社をゴメスのウェブサイトに掲載します。

【ご参考1:総合ランキングカテゴリ別上位企業(第3位まで)】

  • ウェブサイトの使いやすさ

    1位 8.99 三菱UFJフィナンシャルグループ
    2位 8.91 KDDI
    3位 8.61 カプコン
  • 企業財務・決算情報の充実度

    1位 8.24 東芝
    2位 8.17 ミネベア
    3位 8.15 東京瓦斯
  • 経営組織・戦略情報の充実度

    1位 8.09 帝人
    2位 7.85 ファーストリテイリング
    3位 7.84 東芝
  • きめこまかな情報開示

    1位 8.37 ソフトバンク
    2位 8.28 エヌ・ティ・ティ・ドコモ
    3位 7.98 KDDI

【ご参考2:業種別ランキング第1位企業】

業種 得点 企業名 業種 得点 企業名
水産・農林業 5.10 日本水産 精密機器 6.26 シチズン時計
鉱業 4.40 国際石油開発帝石ホールディングス その他製品 6.27 ヤマハ
建設業 5.32 日揮 電気・ガス業 7.40 東京瓦斯
食料品 7.00 アサヒビール 陸運業 6.00 富士物流
繊維製品 6.51 帝人 海運業 6.02 商船三井
パルプ・紙 5.35 日本製紙グループ本社 空運業 5.39 日本航空
化学 6.61 富士フイルムホールディングス 倉庫・運輸関連業 5.50 近鉄エクスプレス
医薬品 6.30 エーザイ 情報・通信業 8.03 エヌ・ティ・ティ・ドコモ
石油・石炭製品 6.92 コスモ石油 卸売業 7.42 三井物産
ゴム製品 5.73 ブリヂストン 小売業 7.47 ファーストリテイリング
ガラス・土石製品 6.96 日本板硝子 銀行業 7.61 三菱UFJフィナンシャルグループ
鉄鋼 4.96 日立金属 証券・商品先物取引業 6.99 野村ホールディングス
非鉄金属 5.55 DOWAホールディングス 保険業 6.84 T&Dホールディングス
金属製品 5.45 住生活グループ その他金融業 6.55 リコーリース
機械 6.51 セガサミーホールディングス 不動産業 6.04 アーバンコーポレイション
電気機器 8.01 東芝 サービス業 7.21 ベネッセコーポレーション
輸送用機器 6.76 富士重工業      

【ご参考3:市場別ランキング第1位企業】

市場 得点 企業名 市場 得点 企業名
東証1部 8.03 エヌ・ティ・ティ・ドコモ 東証マザーズ 6.39 サイバーエージェント
東証2部 6.00 富士物流 大証ヘラクレス 5.42 アセットマネジャーズ
JASDAQ 6.98 インテリジェンス      

【総評と上位企業の特徴】

昨今のIRサイトの全体的な傾向として、(1)ユーザビリティの向上、(2)個人投資家向け情報の追加、(3) 最新のIR情報を容易にチェックできるRSS配信があげられます。

IRサイトのリニューアルにより、掲載情報の拡充と使いやすさの向上を実現する取り組みは、増え続けています。同時に、個人投資家対策としての専用ページ開設も相次いでいます。今までのような目次ページではなく、よりわかりやすさを追求した解説コンテンツ、Flashなどのリッチコンテンツを活用した事業紹介など、各社工夫を凝らした情報提供が散見されるようになりました。ブラウザへの標準搭載がなされるようになったRSSへの対応も急速に進んでいます。

総合ランキング第1位はエヌ・ティ・ティ・ドコモとなりました。従来から評価の高い豊富な財務・決算データ、月次・四半期ベースの詳細な事業データに加え、IRサイトの全面リニューアルを経てユーザビリティを向上させました。個人投資家向けコンテンツの掲載、RSS配信など、情報と機能、使いやすさのすべての面から優れたIRサイトを提供している点が高い評価へとつながりました。

第2位は東芝。定量情報・定性情報問わず、圧倒的な情報量を誇るIRサイトは健在です。情報の量もさることながら、グラフとテキストを織り交ぜた見やすいページ構成も特色です。コーポレートガバナンスや事業リスク、戦略情報も掲載され、経営全体の情報がコンパクトにまとまったIRサイトとなっています。

第3位はKDDI。サイトの使い勝手のよさ(ユーザビリティ)が際立っており、細部に至る操作性まで配慮されたきめこまかなIRサイトが特徴的です。決算短信や各種報告書、プレゼンテーションなどのIRツールも丁寧に配列され、情報量と探しやすさを兼ね備えたサイトとなっています。

【評価カテゴリの名称と評価内容】

カテゴリ名称 評価内容
ウェブサイトの使いやすさ ウェブサイトの使いやすさを評価するカテゴリです。情報の探しやすさ、決算短信や有価証券報告書、事業報告書、説明会資料などの各種IR資料の使いやすさなどを総合的に評価します。
企業財務・決算情報の充実度 決算や財務に関する情報量を評価するカテゴリです。定量情報を中心に、業績ハイライト、IRツール、各種説明会情報の充実度を総合的に評価します。
経営組織・戦略情報の充実度 会社や事業に関する情報量を評価するカテゴリです。会社概要や事業情報、経営戦略やCSRに関連する定性的情報の充実度を総合的に評価します。
きめこまかな情報開示 より詳細な情報開示を評価するカテゴリです。個人投資家向け情報や事業トピックスなどのコンテンツ面に加え、メール配信・RSS・ストリーミングなどの機能面も含めて評価いたします。

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